洗濯機でスリッパを洗うとき、「何度やっても浮いてしまう」と困った経験はありませんか？
実は、スリッパが浮いてしまう原因には明確な理由があり、ちょっとした工夫で簡単に解消することができます。
たとえば、素材の特性や水位の設定、洗濯ネットの使い方を見直すだけで、しっかりと洗えるようになります。
浮かずにきれいに洗えれば、スリッパをより清潔に保つことができ、衛生面でも安心です。
本記事では、スリッパが洗濯機で浮く理由をわかりやすく解説し、誰でもできる具体的な解決方法を紹介します。
スリッパが洗濯機で浮く理由とは？
スリッパが洗濯機で浮いてしまうのは、主に素材の特性と洗濯機の水量設定に原因があります。
スリッパの構造・素材が浮力を生む
スリッパには、スポンジやウレタン、EVAといった軽い素材が多く使われています。
これらの素材は水を含みにくく、空気を多く含む構造のため、水に浮きやすい性質を持っています。
たとえば、EVAスリッパはクッション性と軽さに優れている反面、水中では自然と浮き上がってしまいます。
また、中に綿が詰められている中綿タイプのスリッパや、発泡フォームを使った製品も同様に浮力が働きやすくなります。
こうした素材は履き心地や通気性には優れていますが、水洗いの際には扱いにくさが目立ちます。
そのため、スリッパが洗濯機内で浮いてしまうのは、使用されている軽量素材の特性によるものといえます。
洗濯機の設定にも影響するため、次に水位との関係について解説します。
洗濯機の水位や選択モードの影響
スリッパが洗濯機で浮くもう一つの理由は、水位や洗濯モードの違いにあります。
ドラム式洗濯機は節水設計のため水位が低く、スリッパ全体が水に浸からないことがよくあります。
一方、縦型洗濯機は水量が多いぶん、浮きやすさが顕著に。
水位が低い状態ではスリッパの一部しか濡れず、その部分に空気が残ることで浮力が発生します。
結果として、回転中にスリッパが水面に浮き上がり、うまく洗えないことになります。
とくにスリッパの軽い部分が先に浮き上がるため、バランスを崩しながら何度も回転し、摩擦で型崩れを起こす原因にもなります。
つまり、洗濯機の種類や水量設定も、スリッパが浮くかどうかに大きく関係しているといえるでしょう。
次は、こうした浮き上がりを防ぐ具体的な方法について紹介します。
【簡単】スリッパを洗濯機で浮かせずに洗う方法
スリッパが浮かないように洗うには、道具の使い方や工夫次第で解消できます。
洗濯ネット・メッシュバッグの活用術
スリッパを洗濯ネットやメッシュバッグに入れることで、浮き上がるのを防ぐ効果があります。
ネットに入れることで、スリッパの動きを制限できるため、水中で安定しやすくなります。
とくに「スリッパ専用の洗濯ネット」や目が細かいメッシュタイプのバッグを選ぶと、型崩れもしにくくなります。
サイズ選びも重要で、スリッパがきつく入りすぎず、ゆるすぎない程度の大きさが理想的。
さらに、ネットの口をしっかり閉じられるファスナーやボタン式の留め具を選ぶことで、中でスリッパが動きすぎるのを防げます。
こうした洗濯ネットの活用で、スリッパが洗濯中に浮く問題はかなり軽減されます。
他にも、重みを加えることで安定させる方法がありますので、続けて解説します。
重しとして重ね洗い・他の洗濯物と同時に
スリッパが浮いてしまうときは、重たい衣類と一緒に洗うことで、重しの役割を果たしてくれます。
たとえば、厚手のバスタオルやジーンズなどと一緒に洗うと、スリッパが浮かずに水中でしっかり洗浄されます。
また、スリッパの上に軽く洗濯バサミで固定する方法や、洗濯用の重りをネットに入れて一緒に洗うのも有効です。
実際に、「スリッパが浮かない方法」として重ね洗いは広く知られているため、家庭でも簡単に実践できます。
このように、他の洗濯物と一緒に洗うことで浮き上がりを防ぎつつ、汚れもしっかり落とせるという利点があります。
とはいえ、スリッパが非常に軽い場合は、別の洗い方も検討する必要があります。
浸し洗い・手洗いor洗濯機切替の工夫
スリッパが極端に浮いてしまう場合は、手洗いモードや浸し洗いが効果的です。
たとえば、洗濯機の「手洗いモード」や「念入りモード」を選択すれば、水流が優しく、浮いてしまうリスクを減らせます。
また、あらかじめ水を張った洗面器などにスリッパを浸しておくことで、空気を抜いてから洗う方法もあります。
さらに、「すすぎを時短で済ませたい」「浮かないようにしたい」といった場合には、洗濯機のモードを切り替えるだけでも結果が変わってきます。
洗濯前に少しだけ工夫することで、スリッパをしっかり洗えるうえ、型崩れや摩耗も防ぎやすくなります。
洗濯後のスリッパの取り扱いと乾燥のコツ
洗濯が終わった後も、スリッパの乾かし方を間違えると、臭いや型崩れの原因になります。
浮いて乾きにくい問題への対策
スリッパは洗濯後も軽いため、乾かす際に水が抜けにくく、乾きにくいと感じることがあります。
このようなときは、タオルでスリッパを挟み、軽く押さえるようにして水分を吸い取らせるのが効果的。
タオルが水分を引き出すと同時に、スリッパが持ち上がるのを防ぐ「重し」の役目も果たします。
また、乾かすときには風通しのよい場所で、スリッパの底がしっかりと接地するように平らに置くと、全体が均等に乾きやすくなります。
つるして干すと型崩れや変形を起こしやすいため、平置きが基本です。
このように、タオルを活用した水分の除去と、安定した平置きによって、乾きにくい問題はかなり改善されます。
型崩れも同時に防ぎたい場合には、さらに一工夫が必要です。
型崩れ防止・形を整えて乾かす方法
スリッパを長く使いたいなら、乾かすときの型崩れ対策が欠かせません。
とくにおすすめなのが、スリッパの中に新聞紙や丸めた布を詰める方法です。
これにより、形を保ちつつ内側の水分も吸収され、乾燥が早くなります。
新聞紙は吸水性が高く、取り替えながら使えばより効果的です。
さらに、干す場所にも注意が必要。
直射日光はスリッパの表面を傷めたり、変形の原因になるため避けましょう。
日陰で風通しのよい場所に平らに置く「陰干し」が最適です。
このように、中に詰め物をしながら陰干しすることで、型崩れを防ぎつつ、しっかり乾燥させることができます。
続いて、スリッパ洗濯に関してよくある疑問に答えていきます。
ついでにチェック！よくあるQ&A
洗濯中のスリッパにまつわる疑問は少なくありません。ここでは、特に多い質問にお答えします。
Q1. スリッパだけなぜ浮くの？
スリッパが浮くのは、使用されている素材に強い浮力があるためです。
多くのスリッパにはEVAやウレタン、スポンジといった軽量素材が使われており、水よりも密度が低いため自然と浮き上がります。
さらに、吸水性が低いことも影響し、内部に空気が残りやすくなります。
つまり、他の衣類とは異なり、構造と素材そのものに「浮きやすさ」が備わっているということです。
Q2. 浮いても問題ない？故障リスクは？
スリッパが浮いたまま洗濯機を回すと、機械に負担がかかることがあります。
たとえば、スリッパが洗濯槽の片側に偏ると、回転バランスが崩れ、異音や振動の原因になります。
さらに、水位センサーが正常に作動しなくなり、すすぎや排水に支障をきたすことも考えられます。
そのため、たとえ一見きれいに洗えているように見えても、スリッパを浮かせたまま洗うのは避けたほうが安心です。
Q3. 手洗いと洗濯機洗い、結局どっちが良い？
それぞれにメリットがあり、目的に応じた使い分けがポイントです。
洗濯機洗いは短時間で済み、節水にもつながるため、日常的に洗いたいときに便利です。
一方で、型崩れや浮きのリスクがあるため、手洗いのほうが丁寧にケアしたいときには向いています。
とくに、ウレタンや繊細な素材のスリッパは、手洗いのほうが傷みにくく長持ちします。
どちらが良いかは、スリッパの種類と洗いたい頻度によって判断するとよいでしょう。
まとめ
スリッパが洗濯機で浮く原因は、素材の軽さと水位設定の組み合わせにあることをお伝えしました。
浮きを防ぐには、洗濯ネットや重ね洗い、手洗いモードの工夫が効果的です。
洗濯後は、タオルで水分を取り、形を整えて陰干しすることで、清潔で型崩れのないスリッパを保てます。
